[1105-25-08](学生発表:修士課程)低環境負荷型金抽出法における炭素質難処理金鉱石の前処理の重要性
○須山 郁実1、コジョ コナドゥ1、青木 悠二2、笹木 圭子1(1. 九州大学、2. 住友金属鉱山株式会社)
司会:芳賀一寿(秋田大学)
キーワード:
炭素質難処理金鉱石、金抽出、チオ尿素、シアンフリー、逐次的前処理
金鉱石からの金抽出はシアン抽出法が効率の点で王道となっているが、シアン化物の毒性の高さにより実用上の制約が高い。特にシアンの消費量が大きい鉱石や抽出時間が長くても構わない工程では、シアンの代替となる環境負荷のより小さな抽出剤およびその適用方法の検討が広く行われており、チオ尿素は酸性条件下の代替抽出剤の1つとして提案されている。チオ尿素抽出の利点としては環境負荷が小さいことに加え、試薬の取り扱いが容易なこと、浸出速度が速いこと等が挙げられる。しかし欠点としては安定性が低く、試薬の消費が激しいことが挙げられる。炭素質難処理金鉱石とは硫化物および炭素を含有する金鉱石であり、硫化物に金粒子が閉じ込められていることや、炭素質が金シアン錯体を吸着することから金抽出が困難である金鉱石である。本研究では炭素質難処理金鉱石からのチオ尿素およびその誘導体であるエチレンチオ尿素による金抽出特性を調べた。鉄含有量が高い金鉱石に対しては鉱石由来の鉄によってチオ尿素が分解されてしまい金抽出率の低下が生じた。そこで還元剤の添加や鉱石にバイオ酸化および酵素処理を施すことによって金抽出率の改善を試みた。
