講演情報

[12031-49-17](学生発表:修士課程)SiO2-CaO-CrOx系スラグと溶銅間のロジウムの分配挙動

○高橋 優輝1、村田 敬1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:

乾式製錬、高温プロセス、Rh、SiO2-CaO-CrOx系スラグ、リサイクル

現在, 貴金属リサイクル工程におけるPGMとCr2O3を含む湿式残渣からPGMを溶銅へ, Cr2O3をスラグ相へ高温プロセスを用いて分離することを検討されている. そこで, SiO2-CaO-Cr2O3系スラグと溶銅間のRhの分配挙動を明らかにするため, 1773 K, pO2=10-10条件においてSiO2-CaO-Cr2O3系スラグと金属Cu-Rh合金を平衡させ, Cu, Rh, Crの分配比を求めた. 加えて, SiO2-CaO-Cr2O3系スラグ中におけるRh酸化物の活量係数を算出した. SiO2-CaO-Cr2O3系スラグ組成を変化させたとき, Rhの分配挙動に及ぼす影響について, Cr2O3濃度が高いほどスラグへのRhの溶解が大きくなり, Rh酸化物の活量係数が小さくなる傾向を示した. また, スラグの塩基度が高いほどスラグへのRhの溶解が大きくな, Rh酸化物の活量係数が小さくなる傾向を示した. また, RhとCrの分配比からRhの回収率, Crの除去率を算出した. 対称の湿式残渣を処理するのに最適なスラグ組成について, Cr2O3濃度が高すぎるとスラグへのRhの溶解が大きくなり, Cr2O3濃度が低すぎるとスラグと溶銅の質量比の影響でRhの回収率が低下することが分かった. 従って, スラグ中のCr2O3濃度を制御することが重要である.