講演情報

[1209-27-17](学生発表:修士課程)ビス(オクチルチオ)ベンゼン構造を用いた貴金属の抽出と抽出能力評価

○小野寺 和輝1、山田 学1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)
司会:竹田 修(東北大学),佐々木 秀顕(愛媛大学)

キーワード:

溶媒抽出、金、パラジウム

基板や自動車触媒からの貴金属リサイクルにおいては多くの場合、溶媒抽出法が採用される。この方法は、貴金属が浸出した酸溶液(水相)と特定の金属を認識する抽出剤を含む有機溶媒(有機相)を互いに接触させ目的金属を分離回収するものである。現在、PdとAuを対象とした抽出剤としてジオクチルスルフィド(DOS)やジブチルカルビトール(DBC)が用いられるが抽出速度が遅いことや金属に対して過剰量必要であるといったデメリットがある。本研究では、より効率的な抽出特性の発現を期待してベンゼン環上2個のチオエーテル基を1,2-、1,3-、1,4-位に有する異なる3種類の新たな抽出剤を合成し、貴金属の中でも特に金(Au)とパラジウム(Pd)に対する抽出能力をそれぞれ評価した。その結果、1,4位にチオエーテル基を持つ抽出剤は、希釈剤ケロシンでPd、クロロホルムでAuを抽出する溶媒を変えることで異なる金属を抽出できる特異な抽出挙動を示した。