講演情報
[2103-09-01]海洋の鉄酸化細菌を用いた有価硫化鉱物の海水浮遊選別法の開発
○淵田 茂司1、牧田 寛子1、小山 恵史2、金近 太郎1、泉 杏春4、薛 継峰2、所 千晴2,3 (1. 東京海洋大学、2. 早稲田大学、3. 東京大学、4. 神奈川工科大学)
司会:柴山敦 (秋田大学)
キーワード:
銅鉱石、浮遊選鉱、黄鉄鉱、鉄酸化細菌
本研究は資源・素材学会長期テーマプロジェクト課題として,硫化鉱石の浮遊選別技術における海洋の鉄酸化細菌の利用を検討している。海洋鉄酸化細菌は黄鉄鉱の表面酸化反応を促進するだけでなく,黄鉄鉱と菌体や代謝物の選択的吸着反応により表面が親水化し,黄鉄鉱の浮遊抑制を達成できる可能性がある。初年度(2021年度)は既に培養可能となっている鉄酸化細菌のうち,アルファプロテオバクテリア綱のThalassospira sp.を用いた試験を中心に実施した。その結果,鉄酸化菌が存在する場合に黄鉄鉱の浮遊は抑制される傾向はみられず,逆に浮遊が促進される結果となった。これはThalassospira sp.が疎水性膜を保持しているためだと考えられる。今回,新たにMariprofundus sp.を使用し同様に実験を実施し,Thalassospira sp.と比較した。また,浮選剤の影響や代謝物の影響についても調査し,黄鉄鉱表面の疎水化に寄与する化学反応機構について考察した。
