講演情報

[2401-08-04](学生発表:修士課程)高温メタン発酵初期段階におけるガス発生挙動と熱・アルカリ前処理の影響評価に関する基礎研究

○川村 光輝1、楠田 啓1、日下 英史1 (1. 京都大学大学院エネルギー科学研究科)
司会:武川順一(京都大学)

キーワード:

メタン発酵、熱アルカリ前処理、初期段階

メタン発酵とは、嫌気性細菌の働きによって食品残渣や下水汚泥などの有機性廃棄物を分解し、エネルギー資源として有用なメタンを含むバイオガスを得ることができるプロセスである。しかしながら、発酵に長時間を要することや原料の分解率が低いことなどが課題として指摘されており、さらなる普及には高効率化が求められている。本研究室における先行研究においても、この高効率化を目的として発酵前の原料に対して熱・アルカリ前処理を行い、メタン収量が向上した例を多数報告している。しかし、熱・アルカリ前処理が及ぼす影響は基質ごとに様々であり、より深い理解が求められている。そこで本研究では、こうした熱・アルカリ前処理の影響がメタン発酵の初期段階において特に顕著に現れることに着目し、タイプの異なる3種の基質(ドッグフード、カット野菜残渣、ソルガム)を用いた高温メタン発酵試験の初期段階において、ガス発生挙動やpHの推移等について従来(1日~2日)よりも短い間隔(3時間)で詳細な測定を行った。こうした発酵初期におけるガス発生挙動等の違いを評価することで、基質ごとの分解特性や前処理が及ぼす影響がこれまで以上に明確になった。