講演情報

[2506-17-11](学生発表:修士課程)ヒ素含有銅鉱物の分離を目的とした新規浮選剤探索のための鉱物表面への吸着予測式の構築

○木村 太郎1、樋口 健1、当摩 悠希2、安達 謙1、飯塚 淳1、柴田 悦郎1 (1. 東北大学、2. 東北大学(現 三菱マテリアル株式会社))
司会:三木一(九州大学)

キーワード:

浮選剤、第一原理計算、重回帰分析、吸着

我が国では現在、海外で採掘、選鉱された銅精鉱が輸入され、国内の製錬所で電気銅が製造されている。しかし、近年、輸入される銅精鉱中のヒ素の品位は上昇傾向にある。浮遊選鉱法は有用な分離手法であるが、Chalcopyrite(CuFeS2)等の銅鉱物とEnargite(Cu3AsS4)等のヒ素含有銅鉱物の表面性状は類似しており、既存の浮選剤を用いた浮遊選鉱法では分離が困難である。そこで、これらの両鉱物の分離に有効な新規浮選剤のスクリーニングを目的とし、実験によって得られる鉱物への吸着データと第一原理計算によって得られる化学物質の表面電荷情報を重回帰分析することで、両鉱物表面への化学物質の吸着予測モデルの構築を行い、いずれかの鉱物に特異的に吸着する化学物質の探索を行っている。本研究では、新規な吸着データを組み込み、吸着予測モデルの更なる高精度化を行った。また、得られた吸着予測モデルをもとに、一方の鉱物に選択性を持つと予測される浮選剤候補物質のピックアップを行ったので報告する。