講演情報

[3101-09-01]セルロースとタンパク質からなる新たな金属イオン吸着材料

○中島 一紀1、青木 孝祐1、東郷 佑樹1、Wilson Mwandira1、高野 力1、川﨑 了1 (1. 北海道大学)
司会:有馬孝彦(北海道大学)

キーワード:

金属結合ペプチド、バイオマス、環境調和型材料

有価金属の回収や有害重金属の除去などに用いられる金属イオン吸着剤は,通常合成ポリマー(樹脂)を支持体として作製されているが,将来的な低炭素社会の実現のためには石油化学品に置き換わる新たな材料・技術の開発が必要である。一方,これまでに様々な金属イオン結合タンパク質/ペプチドが発見あるいは創製されている。しかし,タンパク質/ペプチドは基本的に水溶性であるため,そのままでは金属イオンの水溶液中からの回収は困難である。そこで,我々は金属イオン結合タンパク質を不溶性のセルロースに固定化した吸着剤を開発した。多糖結合モジュール(CBM)というセルロース結合性タンパク質に着目し,金属イオン結合タンパク質をCBMと分子レベルで融合することでセルロースに固定化するというアプローチである。なお,本吸着剤は金属結合部位がターゲット金属イオン(例えば,ニッケル,金,有害重金属など)に応じて任意かつ容易に変更することができるデザイン可能な吸着剤である。