講演情報
[3501-07-07]山口県於福金山遺跡の古代製錬炉跡とスラグ
○井澤 英二1、久間 英樹2 (1. 九州大学、2. 松江工業高等専門学校)
司会:久間英樹(松江工業高等専門学校)
キーワード:
於福金山遺跡、奈良時代、銅生産、銅製錬スラグ、HHXRF
山口県美祢市の於福金山(おふくかなやま)銅山付近に、砂防ダムの建設が予定された。そのため、2020年4月に試掘調査が実施され、厚いスラグの層や須恵器が発見された。山口県埋蔵文化財センターによる発掘調査は2021年6月から実施され、まず、地表面の下2mまで何層にも重なるスラグ層が、人力で取り除かれた。その結果、20基を超える炉跡が出現し、奈良〜平安時代の銅製錬所の遺構であることが判明した。今回の報告では、於福地区で発見された銅製錬炉跡とスラグのHHXRF分析と湿式分析の比較から、HHXRFの有効性を示す。また、スラグ分析の結果から推測される長登銅山との関連や古代銅生産の製錬技術の特徴について議論する。
