講演情報

[3K0101-07-05](学生発表:学士課程) 時系列合成開口レーダーデータ解析を用いた地下水くみ上げによる地形変動の観測

○吉永 龍生1、鳥屋 剛毅1、アシェラフ デュワン2、池田 啓1、川村 洋平3、安達 毅1 (1. 秋田大学、2. Curtin大学、3. 北海道大学)
司会:羽柴 公博(東京大学)

キーワード:

合成開口レーダー、自動干渉時系列解析システム、地盤沈下、地形変動、地下水くみ上げ

近年、都市開発に伴って、バングラデシュの首都ダッカでは平均で年間約14 mm の地盤沈下が発生する。このような地盤沈下の主な原因の一つが地下水のくみ上げであるが、地盤沈下と地下水くみ上げの関係性についてメカニズムが十分に解明されていないため経験則的見解とされている。また、従来の観測手法は地上観測施設や観測者が必要であった。したがって時間やコストがかかるため広範囲を計測することは難しい。そこで、InSAR (Interferometry Synthetic Aperture Rader) を利用することで、計測時間の削減と低コストな観測が求められている。InSARとは、ある特定地域について2時期の合成開口レーダ (SAR: Synthetic Aperture Rader) 画像を干渉処理して、地表面の変位を算出するものである。本研究ではバングラデシュの首都ダッカを対象として、InSARを利用した地下水くみ上げによる地形変動の観測を目的する。InSARデータ解析には、自動干渉時系列解析システムを利用し、地表面変位速度の推定を行った。また、最後にInSARの解析結果と地下水位データを比較し、関係性について検討を行った。比較・検討の結果、地形変動と地下水くみ上げに相関が見られてた。この関係性の把握は、リスク管理の指標の一つとして利用可能である。