講演情報
[3K0307-16-04]メラミンを回収剤としたイオン結晶形成に基づく白金族金属選択回収
○松本 和也1、青木 瞭太1、寺境 光俊1 (1. 秋田大学)
司会:芳賀 一寿(秋田大学)
キーワード:
白金族金属、ロジウム、メラミン、イオン結晶
白金族金属は産業上重要な金属であり,自動車排ガス浄化触媒としてパラジウム,白金,ロジウムが用いられている。使用済み触媒等から金属をリサイクルする際には,特定の金属を選択的に分離回収することが求められるが,ロジウムは他の金属に優先して選択的に回収することが困難である。本研究では,第一級アミノ基を有する複素環化合物であるメラミンを回収剤とした白金族金属選択回収について検討を行ったので報告する。メラミンを添加することで,ロジウムを含む塩酸溶液からロジウムのみを優先的かつ選択的に沈殿として回収することに成功した。ロジウムに対し,白金やパラジウムといった白金族金属に加え,アルミニウムやセリウム等の金属が多量に含まれている場合にもロジウム選択的な回収が達成された。メラミンは安価であり,アミノ基を有する化合物でありながら酸化耐性が高いため,ロジウム回収剤として有望であると期待される。回収されたロジウム含有沈殿物を分析した結果,複素環がプロトン化したメラミンとロジウム塩化物錯アニオンからなるイオン結晶であることが明らかとなった。
