講演情報
[2105-19-05](学生発表:修士課程)塩水条件における花崗岩不連続面の透水特性評価
○岩渕 友梨1、木下 尚樹1、安原 英明2、緒方 奨3 (1. 愛媛大学、2. 京都大学、3. 大阪大学)
司会者:木下尚樹(愛媛大学)
キーワード:
塩化ナトリウム、透過率、花崗岩、SEM-EDX
高レベル放射性廃棄物の地層処分を行う場合,廃棄物の海上輸送の観点から付着塩類による地下水の塩水化が想定され,岩盤亀裂部の透水特性変化を把握することが必要不可欠である.本研究では,塩化ナトリウム水溶液を用いた単一不連続面を有する花崗岩供試体を対象に,温度を20℃,拘束圧5MPaに制御した環境において連続透水試験を行った.また,塩化ナトリウムが透水特性変化に与える影響を把握するために,供試体通水前後の透過溶液を対象にした物質濃度評価と通水後の不連続面を対象にした微子構造観察を実施した.連続透水試験では,初期透過率から約1オーダーの透過率減少を確認することができた.物質濃度評価では,供試体通水前後においてナトリウムイオンと塩化物イオンの濃度変化は見られなかったが,微子構造観察では,不連続面の複数箇所において二次鉱物として立方体型の塩化ナトリウム結晶が析出していることを確認した.これらから,不連続面内に塩化ナトリウム結晶が析出に起因する,開口幅の減少が花崗岩亀裂部の透水特性に影響を与えていると考えられる.
