講演情報

[2105-19-06](学生発表:修士課程)高圧・高温条件下における稲田花崗岩の浸透特性評価

○東 辰之介1、木下 尚樹1、安原 英明2 (1. 愛媛大学、2. 京都大学)
司会者:木下尚樹(愛媛大学)

キーワード:

稲田花崗岩、浸透率、トランジェントパルス試験、温度

放射性廃棄物地層処分施設,石油地下備蓄,二酸化炭素地中貯留などの地下空間を利用する施設の設計・施工にあたっては,高温高圧状態の地下岩盤の水理学特性を詳細に把握することが不可欠ある.岩石の室内透水試験の手法としては定水位透水試験が一般的であるが,花崗岩のような緻密で難透水性の岩石を供試体とする場合は,試験が長時間に及び測定誤差が生じやすいため不向きとされており,定水位試験と比較して精度の高いトランジェントパルス試験の適用例が数多い.本研究では,稲田花崗岩を供試体として高温高圧条件でトランジェントパルス試験を実施し,有効応力と温度が浸透特性に与える影響を評価した.その結果,有効応力1~4 MPaの範囲において,有効応力の増加に伴い浸透率は減少し,また有効応力の減少に伴い浸透率は増加した.これは有効応力の変化に伴う水の流路の拡大・縮小が要因だと考えられる.また,25~150 °Cの温度変化に対し浸透率は最大で2オーダー程度変化したが,温度変化に対して浸透率は不規則な変化を示したため,浸透率の温度依存性については,その要因の特定には至らなかった.