講演情報
[2305-19-16](学生発表:修士課程)石灰石散布およびミネラルカーボネーションという新しい坑廃水発生源対策の提案 -水路試験による実験的検証-
○小手川 鑑1、髙谷 雄太郎1、所 千晴1, 2、堀内 健吾3 (1.東京大学、2.早稲田大学、3.JOGMEC)
司会者:和嶋 隆昌(千葉大学)
キーワード:
坑廃水、発生源対策、炭酸塩鉱物、硫化鉱物、ミネラルカーボネーション
鉱⼭で発⽣する坑廃⽔は有害元素の含有や低いpHなどのために,未処理で環境中に流出すると⼈間や⾃然環境へ悪影響を⽣じうる.現状,⽇本では多量のエネルギーおよび薬剤を投⼊する坑廃⽔処理対策が鉱⽯の⽣産を終えた休廃⽌鉱⼭において実施されており,そのコストおよび環境負荷の低減が課題となっている.そこで本研究では,石灰石を集積場における廃鉱石等の上から散布する形のように,炭酸塩鉱物を坑廃水発生源対策として利用することを想定した水路型の溶出試験を実施し,その坑廃水発生抑制効果を検討した.石灰石水路によるパッシブトリートメントを模擬して硫化鉱物(閃亜鉛鉱および方鉛鉱)の下流側に石灰石を設置した水路試験に比べ,石灰石散布を模擬して硫化鉱物の上流側に石灰石を設置した水路試験では,溶出する重金属元素濃度の著しい低下が認められ,炭酸塩鉱物による坑廃水発生源対策の有効性が示された.また,石灰石と硫化鉱物を混合した水路試験においても同様に重金属元素の溶出抑制が確認されたことは,二酸化炭素を廃鉱石等と化学的に反応させ炭酸塩として固定するミネラルカーボネーションが有効な坑廃水発生源対策となり得ることを示唆している.
