講演情報
[3101-11-02]CO2地中貯留条件下でのナノNi金属粒子によるCO2転換挙動に関する実験的研究
○藤井 孝志1、朝比奈 健太1、西岡 将輝2 (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所、2. みなも株式会社)
司会者:大川 浩一(秋田大学)
キーワード:
CO2地中貯留、超臨界CO2、ナノNi金属粒子、CO2転換挙動
現在、CO2回収・貯留(CCS)技術には、大規模排出源からCO2を直接回収・貯留することで即効かつ大規模にCO2削減を可能とする有望な技術のひとつであるが、CO2漏洩等の地中貯留に対する安全性の確保に大きな課題が残されているのが現状である。そこで、これらの課題解決のために、金属触媒を用いてCO2を化成品や燃料等の有価物に転換するCO2回収有効利用(CCU)技術に着目した新規CCS技術を提案する。具体的には、地中へのCO2圧入と同時にナノ金属粒子を添加し、地層をCO2転換のための反応場にさせる技術である。これにより、従来の鉱物化トラッピングよりも大幅な時間の短縮でCO2の流動性の抑制が可能となることで、貯留に対するより一層の安全性の向上につながる。本研究では、まずは、CCU技術で実績のあるNiナノ粒子を用いて、地下1kmの帯水層を対象とした地中貯留条件、つまり、水と超臨界CO2の存在下でのCO2転換反応を調べた。その結果、CO2の一部が炭素数13から37までの幅広い種類の飽和炭化水素化合物が生成することが明らかとなった。
