講演情報

[3201-06-01](学生発表:修士課程)リアルオプション分析を用いたマンガン団塊開発の経済性評価

○佐々木 俊忠1、池田 啓1、鳥屋 剛毅1、安達 毅1 (1. 秋田大学)
司会者:楠田 啓(京都大学)

キーワード:

深海底鉱物資源、マンガン団塊、リアルオプション分析

ハワイ沖のクラリオン-クリッパートン断裂帯(CCZ)におけるマンガン団塊開発は、新たな海洋資源開発として期待されている。日本では深海資源開発株式会社(DORD)が契約主体として、CCZを管理する国際海底機構(ISA)から鉱区を取得し、商業化へ向けて探査と開発計画の検討を継続してきた。一方で、深海底鉱物資源開発の商業化は前例がないだけでなく、ステークホルダーの開発合意を巡り、陸上資源開発以上にその不確実性を高めている。特にISAはCCZのマンガン団塊開発の国際的平等性をはかるための手段としてロイヤリティ制度の導入を検討しており、マンガン団塊開発の経済性は、このロイヤリティを含めた経済的不確実性と経営の柔軟性を考慮した評価が重要となる。そこで本研究では、プロジェクトの不確実性を定量化し、経営判断の価値を考慮した計算方法であるリアルオプション分析を提案する。DORDの開発シナリオを対象に金属価格の変動をプロジェクト価値の不確実性として反映させ、投資を延期するオプション価値を求めた。さらに現在検討されている複数のロイヤリティ制度の影響を検証することで総合的な経済性評価を実施する。