講演情報

[3207-13-03]北海道新幹線のトンネル発生土に係る対応について

○中嶋 啓太1 (1. 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
司会者:有馬 孝彦(北海道大学)

キーワード:

北海道新幹線、掘削岩、自然由来重金属、リスク評価

北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)は,全延長約212 kmのうち,80% にあたる約169 kmがトンネル区間であり,トンネル掘削の主な対象は海成泥岩などの堆積岩や変質を受けた火山岩である。トンネル掘削に伴う発生土(以下,トンネル発生土)の一部にはヒ素などの自然由来重金属等がわずかに含まれていることから,沿線に点在する発生土受入地周辺の土壌や地下水を汚染することがないよう,適切に取扱い管理する必要がある。トンネル発生土のうち土壌溶出量基準を超過するもの(以下,対策土)については,受入地個々の地質や地下水の状況,周辺環境および対策土に含まれる重金属の種類や濃度などに応じ,受入地周辺の地下水や河川水に与える影響についてサイト概念モデルによりリスク評価し,対策工の選定を行った上で,周辺環境に配慮しながら施工を進めている。本稿では,北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)のトンネル発生土のうち対策土に対して実施している,受入地におけるリスク評価や対策工の選定に係るプロセスおよび施工についての事例を紹介する。また,施工と並行してモニタリングを行っていることから,今後対策工の効果の検証なども行っていく計画である。