講演情報
[3207-13-06]酸性坑廃水を対象とした鉄酸化プロセスと嫌気反応プロセスを組み合わせたパッシブトリートメントの実規模相当実証試験における3年間の処理性能評価及び他鉱山への展開
○正木 悠聖1、近藤 正隆1、濱井 昂弥1、神谷 太郎1、堀内 健吾1、瀬元 祐希1、奥村 維男1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)
司会者:晴山 渉(岩手大学)
キーワード:
坑廃水、パッシブトリートメント、鉄酸化プロセス、嫌気反応プロセス、実規模相当実証試験
JOGMECでは、国内休廃止鉱山の坑廃水処理費用削減等を目的としてパッシブトリートメントの調査研究を行っており、FeやZnを含有する酸性坑廃水を対象として、鉄酸化及び嫌気反応工程を組み合わせたプロセスに関する実規模相当実証試験(流量100 L/min)を2020年より実施している。鉄酸化槽ではもみがら等を充填しており、鉄酸化菌の働きを活用してFeを酸化促進しつつ、シュベルトマナイトとして析出させることで除鉄を行っている。坑廃水中に38 mg/L程度含まれる溶解性Feは、処理水では3年以上に亘って平均8mg/L程度まで低減されることを確認した。一方で、Feは主に充填物表層付近で析出するため、隔月での表層撹拌が必要となることも確認された。嫌気反応槽ではもみがらと石灰石の混合物を充填しており、石灰石による中和を行いつつ、硫酸還元菌の働きを活用してZn等を主に硫化物として析出させ、生じたSSは槽内で捕捉している。硫酸還元菌の栄養源は、米ぬかやエタノール、またはそれらの組み合わせた条件とし、いずれの条件でも厳冬期を含めた通年において処理水のZn濃度が排水基準値を満たすことを確認した。本発表では各条件の特徴について整理し、他鉱山への展開について報告する。
