講演情報

[3401-05-04](学生発表:修士課程)気相を介した酸化ルテ二ウム触媒からのルテニウムの分離・回収

○高橋 浩介1、佐藤 宏一1、永井 崇1 (1. 千葉工業大学)
司会者:谷ノ内 勇樹(九州大学)

キーワード:

ルテニウム、白金族金属、リサイクリング

白金族金属(PGM)の1種であるルテニウム(Ru)は、塩素発生用電極に使用されている。塩素発生用電極は、過電圧が低いことや耐久性が高いことから環境エネルギー問題が注目される昨今では、今後も一定の需要があると考えられる。しかし、Ruは産出地が偏在していることに加えて生産量が少ないため、使用済み製品からのリサイクルが重要である。PGMをリサイクルする際には強力な酸を用いて溶解する必要があり、危険性や環境負荷が大きい。また、強酸によりPGM以外の卑金属も溶解した場合、それが分離精製の妨げになるなどの問題がある。したがって、リサイクルする際にはPGMのみの分離と易溶化が重要である。本研究では、塩素発生用電極の触媒層からRuのみを分離すると同時に塩酸に易溶な複合酸化物として回収する手法を検討した。この方法では、Ruが高温で酸化揮発する特性を利用し、触媒層中からRuのみを分離した。揮発したルテニウム酸化物は希土類酸化物に吸収させ、Ru含有複合酸化物として回収することで塩酸への易溶化を図った。生成した複合酸化物を塩酸に溶解しICP-OESにより分析したところ、Ruが高い収率を示したことを確認した。