講演情報

[3409-14-04]塩化コバルト溶液の中和による水酸化コバルト製造の検討

○大塚 啓司1、大原 秀樹1、渡邉 寛人1 (1. 住友金属鉱山株式会社)
司会者:西岡 季穂(京都大学)

キーワード:

塩化コバルト溶液、水酸化コバルト、中和

一般的にコバルトの中間原料として流通している水酸化コバルトは硫酸塩溶液を中和して作られていることが知られている。塩化物溶液を中和した際には得られた水酸化物の塩素濃度が高くなる場合がある。本報告では塩化コバルト溶液からも同様の水酸化コバルトが生成可能か基礎的な検討を実施した。コバルト濃度が約1.3mol/Lの塩化コバルト溶液を60℃に加温し、水酸化ナトリウム溶液で中和したところ、中和後のpHによって得られる沈殿物の塩素濃度が異なっていた。pH8,10では塩素濃度が14~15%だったのに対し、 pH11~12では塩素濃度が0.1%未満だった。pH8, 10で得られた沈殿物が高塩素濃度となった原因は塩基性塩化コバルト[Co2Cl(OH)3]の生成であり、生成した粒子は微細で濾過性が悪かった。一方で、pH11, 12で得られた沈殿物の粒子形状は扁平な六角柱状であり、その濾過性は良好だった。