[1K0301-08-01]硫酸ニッケル製造プロセスにおける電力使用量低減の取り組み
○居藤 恭吾1、秋山 尚輝1、永井 啓明1、天野 道1、西川 勲1(1. 住友金属鉱山株式会社)
司会:安田 拓海(京都大学)
キーワード:
電力、加圧浸出、オートクレーブ、硫酸ニッケル
住友金属鉱山(株)播磨事業所では、2014年から車載用2次電池の原料やめっきに用いられる硫酸ニッケルを生産している。硫酸ニッケル製造プロセスでは、加圧浸出工程にて原料であるニッケル・コバルト混合硫化物(MS)を高温高圧下で浸出させた後、脱Fe工程により鉄などの不純物を酸化中和反応によって沈殿分離している。その後、溶媒抽出工程にてニッケルとコバルトを分離し、硫酸ニッケルを生産している。加圧浸出工程では、オートクレーブに高圧空気を吹き込むことでMSを酸化浸出しており、高圧空気の製造には大型のターボコンプレッサーおよびレシプロコンプレッサーを用いている。高圧空気製造には多大な電力を要することから、電力原単位低減のために、酸化浸出反応の反応性を悪化させることなく高圧空気の使用量を削減することが重要である。高圧空気はオートクレーブ内の浸出反応の他に、発生した熱を冷却するために使用されているが、オートクレーブのヒートバランス解析を行った結果、冷却に使用されている高圧空気量を調べることで、反応性を犠牲にすることなく高圧空気使用量を削減することができた。本報告では、これら高圧空気使用量削減の取り組みについて報告する。
