講演情報

[3K0101-03-01]断層ダメージゾーンの高剛性化を用いた誘発地震抑制手法の検証

冮 明偉2、○才ノ木 敦士1 (1. 熊本大学大学院先端科学研究部、2. 北海道大学大学院工学研究院環境循環システム部門)
司会:菅井 裕一(九州大学)

キーワード:

誘発地震、大深度地下開発、断層ダメージゾーン

昨今,持続的な発展のために,地下数千メートルで鉱床掘削や流体注入などが実施されている。その結果,大深度の断層応力の攪乱による誘発地震活動が活発化しており,経済的・人的な被害が生じている。今後,さらに大深度地下の開発・利用が活発化されることが予想されるため,持続的・安定的な地下開発のために,誘発地震の抑制が重要な課題となる。これまで様々な被害軽減手法が提唱されてきたが,断層の初期応力状態の予測が極めて困難であり,微小な応力変化によって大規模地震が発生するという特性があるため,従来の誘発地震に対する対応策では根本的な解決とはならない。そこで,本研究では,断層コア周囲に存在する断層ダメージ領域の剛性を向上させることによって,地震発生時の断層コアのすべり速度を低減させる手法を提案する。手法の妥当性を検証するために,ダメージゾーンに存在するき裂ネットワークおよび断層コアを考慮した数値モデルを構築し,初期応力をシミュレーションしたのちに,断層ダメージゾーンの剛性を変化させ誘発地震シミュレーションを実施した。その結果,剛性の増加によって断層の最大すべり速度が劇的に低下することが判明した。