講演情報

[3K0205-07-01]電気ニッケル製造プロセスにおける不純物除去工程改善

○中曽根 僚1、大石 貴雄1、山口 洋平1、山本 堅士1 (1. 住友金属鉱山株式会社)
司会:松浦 宏行(東京大学)

キーワード:

電気ニッケル、MCLE、MS、塩素浸出

当社ニッケル工場は国内唯一の電気ニッケル生産工場である。1939年のメタル電解法に始まり、1992年には完全湿式製錬法であるMCLE法へ全面転換し、生産効率を飛躍的に向上させた。2005年にはフィリピンにて自社原料となるニッケル・コバルト混合硫化物(MS)の生産を開始し、2012年にはフィリピン第二工場を建設するなど、MS原料の獲得により電気ニッケルの増産が可能となった。
 MCLEプロセスでは塩素を用いてMSおよびマット原料からニッケル、コバルトを浸出し、複数の不純物除去工程を経て電解工程に電解液を供給する。不純物除去工程のひとつである脱Pb工程では、塩素ガスを用いた酸化反応と炭酸ニッケルを用いた中和反応によりニッケル浸出液中のPbやMn等の微量不純物が沈殿除去される。ここで、炭酸ニッケルは工場内でソーダ灰とニッケル電解液から製造されている。脱Pb工程では浸出液を高純度に精製するため、ソーダ灰をはじめとする薬剤使用量が多く、昨今の資材単価の上昇と二酸化炭素の排出量削減の時流を受けて、薬剤使用量の削減が課題となっている。本報告では、脱Pb工程における薬剤反応効率の改善についての取り組みを報告する。