講演情報

[3101-07-02]褐炭層に注入された溶存二酸化炭素のバイオメタン化検証試験

○玉村 修司1、村上 拓馬1、上野 晃生1、猪股 英紀1、佐藤 聖1、三上 一成2、青山 秀夫2、富山 眞吾3、五十嵐 敏文1 (1. 幌延地圏環境研究所、2. UBE三菱セメント株式会社、3. 北海道大学大学院工学研究院)
司会:菅井 裕一(九州大学)

キーワード:

褐炭、メタン、二酸化炭素、メタン菌

炭層中のメタン生成アーキア(メタン菌)によるメタン生成を人為的に促し,炭層メタンの生産量を増産させる研究(MECBM: microbially enhanced coalbed methane)が近年活発になされている。MECBMを当研究所(HRISE)と推進するUBE三菱セメント株式会社(MUCC)により,同社が鉱業権を有する道北地方の褐炭鉱区(小石現場試験サイト)において,2019年度に30-4孔, 30-5孔,30-6孔,2022年度に2022-L孔,2022-M孔,2022-U孔が掘削された。このうち2020年度に実施した脱塩済海洋深層水の30-6孔への注入試験では,注入直後にメタンと二酸化炭素の炭素同位体比に正の相関が認められた。これは注入により褐炭層内で生成された二酸化炭素が速やかにバイオメタン化された可能性を示唆するものであった。本可能性を検証するため,2021年度は30-4孔,2023年度は30-6孔に溶存二酸化炭素を注入したところ,注入された二酸化炭素の速やかなバイオメタン化を示唆する結果が得られた。本発表ではこれらの進捗を報告する。