講演情報

[3305-10-05]エレベータロープのロープ構成と減衰比の関係(自由振動試験による比較)

○松本 隼人2[修士課程]、木下 貴博2、岡村 茂樹2、藤田 聡3、田中 和宏1、小川 哲1 (1. 東芝エレベータ株式会社、2. 富山県立大学、3. 東京電機大学)
司会:守谷 敏之(東京製綱株式会社)

キーワード:

エレベータロープ、減衰比、自由振動試験

近年の建築物の高層化に伴って,使用されるエレベータロープも長尺となっている.その結果,エレベータロープの固有周期が高層建築物の固有周期に接近し,地震等の外力による共振によって,エレベータロープが大きく揺れることがある.その場合,エレベータロープが昇降路内の機器に衝突し,引掛りや損傷が生じることが懸念され,エレベータ自体を安全に運用できない可能性が指摘されている.そのため,地震時のロープ挙動を正確に把握する手段として,波動方程式による応答解析がしばしば用いられている.これらの応答解析では,ロープの減衰比を一定として解析されるが,実機での自由振動試験においては,ロープの減衰比に変位依存性があることが確認されている.要素試験装置を用いた我々の既往の研究においても,実機試験と同様に減衰比の変位依存性を確認している.減衰比の変位依存性については,ロープの構成や心綱の素材など様々な因子が影響を及ぼしていると思われる.本報では,心綱の素材の違いに着目し,ロープの自由振動試験をおこなった.ロープの心綱の素材の違いが減衰比の変位依存性へ与える影響について報告する.