[1K0401-04-03]菱刈鉱山の鉱脈深部の特徴と探鉱適用への検討
○原 彬1、有賀 成高1,2、笹井 智之2、今井 亮2、岡上 祥典1(1. 住友金属鉱山株式会社、2. 九州大学)
司会:才ノ木 敦士(熊本大学)
キーワード:
浅熱水金銀鉱床、菱刈鉱山、探鉱、沸騰深度、金鉱化作用
菱刈鉱山は鹿児島県伊佐市の鉱脈型金銀鉱床で、これまでに260t以上の金を生産してきた。開山以来、鉱脈中の温泉水を抜くことで開発レベルを下げ、坑道掘進を進めてきたが、現在、山命延長のために新たな抜湯設備の設置と深部評価の探鉱を行っている。その一環として、深部の金鉱化作用に着目し、開発レベルの下限深度推定を実施した。
本鉱床西部の瑞泉6脈をケーススタディとして、顕微鏡観察、流体包有物マイクロサーモメトリーによる熱水温度・塩濃度測定、古地下水面の推定を実施し、金鉱化下限を推定した。その結果、熱水温度は深さに関係なく一定で、熱水が連続的に沸騰していた可能性を示した。深度-沸騰深度曲線から推定された下限深度は海抜-105~-150mで、周辺の試錐データとも一致している。
従来、深部ターゲットの決定には上部の既知範囲しか材料がなく、評価を徐々に進めるしかなかった。しかし、本手法で各脈の金鉱化下限を把握することで、深部ターゲットを効果的に選定し、評価を早めることが可能となる。今後、この手法の適用性が高まれば、下限深度から必要な試錐探鉱量を評価し、開発優先度の高い脈に探鉱費を集中するなど、効率的な探鉱と評価が期待できる。
本鉱床西部の瑞泉6脈をケーススタディとして、顕微鏡観察、流体包有物マイクロサーモメトリーによる熱水温度・塩濃度測定、古地下水面の推定を実施し、金鉱化下限を推定した。その結果、熱水温度は深さに関係なく一定で、熱水が連続的に沸騰していた可能性を示した。深度-沸騰深度曲線から推定された下限深度は海抜-105~-150mで、周辺の試錐データとも一致している。
従来、深部ターゲットの決定には上部の既知範囲しか材料がなく、評価を徐々に進めるしかなかった。しかし、本手法で各脈の金鉱化下限を把握することで、深部ターゲットを効果的に選定し、評価を早めることが可能となる。今後、この手法の適用性が高まれば、下限深度から必要な試錐探鉱量を評価し、開発優先度の高い脈に探鉱費を集中するなど、効率的な探鉱と評価が期待できる。
