講演情報
[2K0401-06-04]脈石鉱物とリンの低減を目的とした鉄鉱石の高品質化に関する検討
○龍田 和樹1[修士課程]、芳賀 一寿1、山口 泰英2、樋口 謙2、柴山 敦1 (1. 秋田大学、2. 日本製鉄株式会社)
司会:芳賀 一寿(秋田大学)
キーワード:
鉄鉱石、アルミナ珪酸塩鉱物、リン、浮遊選鉱法、アルカリ乾燥
鉄鉱石に含まれる脈石鉱物(SiO2+Al2O3)とリン(P)の含有量が増加傾向にあり、鉄資源の持続的な供給には低品位鉄鉱石の高品質化技術が必要である。この技術として逆浮選とアルカリ処理、水洗浄を組み合わせたプロセスを検討した。逆浮選は、鉄鉱物を沈殿させ、脈石鉱物を浮遊させ除去する選別方法で捕収剤やpH、澱粉による分離効果を調べた。一方、アルカリ処理と水洗浄は、鉱物表面に存在するリンに対し、水酸化ナトリウム水溶液と比較的低温熱を加えて、水溶液中にリンを溶出させた。逆浮選では、捕収剤と澱粉の併用によって鉄鉱物並びに脈石鉱物の浮遊性が向上したことから、捕収剤の添加量とpH条件を調整し、Fe回収率約90%、脈石鉱物(SiO2+Al2O3)の除去率45〜50%を達成した。また水酸化ナトリウム水溶液を10.5g/t添加し、60℃、24時間乾燥後に水洗浄を行ったところ、鉄鉱石中に残留するナトリウム品位を0.1mass%以下に抑えつつ、脱リン率は25%〜30%を達成した。Fe品位は60.5mass%から63.2mass%と最大で2.7mass%向上させることが可能であった。
