講演情報

[2K0401-06-05]LA-ICP-MSによる銅鉱石の微量元素マッピング

○湯澤 章太1、島田 雄樹1、サエフディン ジューリ2、米津 幸太郎2、松本 博道1、三觜 幸平1 (1. 日鉄鉱業株式会社、2. 九州大学)
司会:芳賀 一寿(秋田大学)

キーワード:

LA-ICP-MS、微量元素、元素分布、銅鉱石

鉱石中の微量元素の詳細な分析は、資源価値と有害性を評価するために非常に重要である。LA (Laser Ablation)は、レーザー照射によって、固体試料蒸発・微粒子化する技術であり、ICP-MSの試料導入部として接続したLA-ICP-MSは、固体試料を溶解することなく測定でき、鉱石の元素分布情報を残したまま、高感度なICP-MSでの分析を可能とする。鉱石研磨片試料を分析することで、EPMAやMLAでは分析が困難であったppm~ppbオーダーで含まれる微量元素がどの鉱物種に濃縮しているかを可視化することが期待される。
本研究では、レーザー繰返し周波数(Repetition rate:Rep)が鉱石研磨片試料の分析結果に与える影響を比較・評価した。Repは1秒間に照射されるレーザーの回数を表すパラメーターである。低Rep条件では、試料の深掘りを防ぎ、他鉱物の干渉を軽減することで、鉱物の境界が明瞭な元素分布図が得られた。一方で、高Rep条件では、レーザー侵入深さが増加することで試料導入量も増加し、金(Au)の検出可能性が高まり、微量元素をターゲットとした定性分析に適した条件であることが示された。