講演情報
[3K0101-06-02]ハイパースペクトルHISUI衛星画像を用いた熱水変質鉱物の高精度同定手法と有効性の検証
○岸本 将英1[博士課程]、久保 大樹1、小池 克明1 (1. 京都大学)
司会:桑谷 立(海洋研究開発機構)
キーワード:
Cuprite地区、ハイパースペクトル画像解析、スパーススペクトル分離、鉱物マッピング
地球観測衛星を用いたリモートセンシングは,広範囲にわたる金属鉱床や熱水変質鉱物の兆候を効率的に検出するために広く応用されている。しかし,新しい鉱床の発見が年々困難になる中で,地表面鉱物のより精密な識別が求められている。その一つとして,国際宇宙ステーショの日本実験練「きぼう」モジュールに搭載の最新のハイパースペクトル光学センサHISUI (Hyperspectral Imager Suite)が注目されている。HISUI衛星画像データは2022年から無料で取得可能であるが,その利用事例は現時点で限られている。そこで本研究ではラスベガスの北西約200 kmに位置する米国ネバダ州中部Cuprite地区を対象とし,HISUI衛星画像からの熱水変質鉱物の高精度な同定手法の検討とその有効性の検証を行った。同様にハイパースペクトルであるHyperion衛星画像とAVIRIS航空機画像も併用した結果,スパーススペクトル分離を応用した手法によって地質調査に基づく既存の鉱物分布と同様の地表鉱物分布を推定することができ,その精度はAVRIS画像に基づく結果と同程度であった。ただし,カオリナイトなどの一部の鉱物において,存在量の過小あるいは過大推定の傾向が見られたため,これらの要因特定と改善を進めているところである。
