講演情報
[3K0408-16-08]貴金属イオン吸着特性を持った酵母添加フィルターの開発と効果検証
○澤田 夏志1、上野 美佳1、虎井 真司1、齋藤 範三2、小西 康裕2 (1. 株式会社SCREENホールディングス、2. 大阪公立大学)
司会:高崎 康志(秋田大学)
キーワード:
貴金属リサイクル、バイオソープション、市販酵母、廃基板、水素燃料電池
E-Waste(電気電子廃棄物)にはAu、Ag、Pdなどの貴金属が天然鉱石と比較して高濃度に含まれており、これら貴金属の効率的かつ環境負荷の少ない湿式分離技術として、酵母を用いたバイオソープション技術が検討されている。本研究では、市販酵母を活用する貴金属バイオソープション技術の工業化にあたり、その下流工程である貴金属イオン含有酵母の固液分離工程を改善することを目的に、液浸するだけで液中の貴金属イオンを吸着分離できる酵母添加フィルターを新たに開発した。次に、E-wasteの貴金属浸出液を対象に、酵母添加フィルターのAuイオン吸着性能を評価した。その結果、本フィルターは、市販酵母(乾燥細胞)を浸出液に直接添加する場合に比べて、同等以上のAuイオン吸着率を示すことが明らかになった。市販酵母をフィルター形状にすることより、Auイオン吸着特性を維持しながら、吸着操作後におけるAuイオン含有酵母と浸出液の固液分離工程を削減できるプラス効果が認められた。さらに、使用済み電極触媒(水素燃料電池)の貴金属浸出液などに対する酵母添加フィルターの適用性について検討し、その評価結果についても報告する。
