講演情報

[1309-20-10]六価クロム含有スラグの炭酸水循環処理におけるクロムの挙動

○大庭 広汰1[修士課程]、久保 裕也1 (1. 福岡工業大学)
司会:小山 恵史(九州大学)

キーワード:

スラグ、六価クロム、炭酸水、炭酸カルシウム、循環プロセス

ステンレスの製造工程では、六価クロムを含有するスラグが発生する。このスラグ中のCr6+は主にCaCrO4またはMgCrO4の形態であるため、炭酸で溶解することが可能である。また、CO2濃度が高い場合は溶解性のCa(HCO3)2、低い場合は難溶性のCaCO3と、形態が変化する。したがって、六価クロム含有スラグを炭酸で溶解すれば、Ca2+とCrO42-の溶解が促進され、固液分離後の濾液を脱気すれば鉄鋼原料であるCaCO3の沈殿回収が可能と予想した。実際に、六価クロム含有スラグを炭酸溶解し、固液分離後の濾液を脱気した結果、CrがCaと共に沈殿物として除去できた。この濾液にCO2ガスを吹き込めば、再度スラグの炭酸溶解が可能であることが確認され、循環利用が可能である。