[1501-07-04]ガスジェット浮遊法を用いた高温融体の熱物性測定に及ぼす液滴変形の影響
○安達 正芳1、長草 生真1、大塚 誠1、渡邉 匡人2、高橋 純一3、福山 博之1(1. 東北大学多元物質科学研究所、2. 学習院大学、3. 住友金属鉱山株式会社)
司会:鈴木一誓(東北大学)
キーワード:
無容器浮遊法、液滴振動法、高温融体、表面張力、粘性
銅の熔錬工程において、銅精鉱はマット融体とスラグ融体に沈降分離される。このマット融体とスラグ融体の沈降現象を理解・予測するためには沈降現象を支配するマット融体とスラグ融体の熱物性値が必要となる。しかし、既報の接触法によるマットおよびスラグ融体の熱物性測定では、試料と容器との反応によって生じる測定値の不確かさの評価が困難であり、信頼性の高いマットの沈降現象の予測には至っていない。近年、ドイツ航空宇宙センター(DLR)のグループが、ガスジェット浮遊法に音響装置を組み込んだ非接触粘性測定法を開発した。筆者らはこのガスジェット浮遊法を用いたスラグ融体の熱物性測定を検討しているが、その測定法の精度はまだ検証されていない。本研究では、スラグ融体の熱物性測定に先立ち、過去に測定例のあるNiを用いて、ガスジェット浮遊法による熱物性測定法の検証を行った。その結果、浮遊液滴の真球からの変形が測定結果に影響を及ぼすことが明らかとなり、試料を浮遊させるために供給するガスの流量の調節により試料の変形を小さくすることで、確からしい測定結果が得らえることが示唆された。
