講演情報

[P033B]鹹水からのヨウ素高効率回収を指向した吸着材の開発と基礎的吸着特性の評価

○西口 智也1[修士課程]、新井 剛2 (1. 芝浦工業大学大学院、2. 芝浦工業大学)

キーワード:

鹹水、ヨウ素、資源回収、混合金属酸化物、陰イオン交換体

我が国は世界有数のヨウ素生産国であり、需要の増加と環境保全の両立を図るためには、鹹水に含まれるヨウ素の効率的な生産が重要な課題となっている。本研究では、鹹水からのヨウ素回収を指向し、高選択性かつ高効率な吸着材の開発とその基礎的吸着特性の評価を目的とした。複数の吸着材を対象に、ヨウ化物イオンに対する選択性、吸着速度、吸着容量、さらにカラムを用いた動的吸着・溶離挙動について体系的に評価を行い、基礎性能データの収集を進めた。吸着材の選定にあたっては、日本原子力学会バックエンド部会が蓄積した福島第一原子力発電所内の汚染水処理に関する基礎データを参照した。その結果、水酸化セリウムを吸着母体とする日本海水製READ BおよびREAD FHGが、カラム試験においてヨウ素を約10倍に濃縮し、溶離回収可能であることが示された。さらに、対象吸着材については塩化物イオンを含む実環境条件を模擬した吸着試験も実施し、その影響と適用性についても検討した。また、吸着材の繰り返し使用における性能維持の観点から、吸着・溶離のサイクル試験についても評価した。