講演情報

[P040B]B2O3系スラグを用いた酸化精製による銅からの鉄,ニッケル,錫の除去

○荒木 裕登1[修士課程]、村田 敬1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:

乾式精錬、高温プロセス、銅製錬、リサイクル

現在,使用済みの銅製品の多くは銅精鉱とともに銅製錬でリサイクルされている。銅製錬では乾式製錬と湿式製錬のプロセスを経るため,電気銅を得るまで時間を要する。銅スクラップで不純物濃度の低い95 mass%Cu以上の銅スクラップについては,簡便な乾式精製のみで処理することができれば,リサイクルにおけるプロセスリードタイムを短縮することができる。本研究では,B2O3系フラックスを用いたB2O3-Cu2O系スラグにより,銅中のNi,Sn,Feの酸化除去と銅の回収率について,1523 Kで実験により調べた。Ni,Sn,Feを各4000 mass ppm含んだCu合金を32 mass%B2O3-Cu2O系スラグで処理することにより,91%のCu回収率でFeとSnをそれぞれ5,50 mass ppm以下に,Niは1000 mass ppm程度まで低減できることが分かった。NiはB2O3-Cu2O系スラグによる処理を4回繰り返すことにより,Cu回収率は低下するが,Niの濃度を50 mass ppm程度まで低減可能であることが明らかになった。