講演情報

[2101-05-05]地下水保全を目指した湧水圧制御型トンネルの検討

○保田 尚俊1、松長 剛2、西里 亮2、西藤 潤1、澤村 康生1、岸田 潔1 (1. 京都大学、2. 株式会社 ケー・エフ・シー)
司会:才ノ木敦⼠(熊本大学)

キーワード:

トンネル、水圧、不織布、地下水

トンネルのような岩盤構造物を地中深くにつくる場合,地下水圧がトンネル覆工に作用しないよう,排水構造とするのが一般的である.周辺の地下水環境に配慮する必要がある等の特殊な事情がある場合のみ,非排水構造でつくられる.既存の山岳トンネルは排水型と非排水型の2種類のみであるが,周辺の地下水環境への影響,完成後の維持管理コストを踏まえると,その中間型とすることが最適となる可能性が有る.そこで,湧水圧制御型トンネルの実現に向けた基礎的な検討として,有限要素法を用いた解析を行った.その結果,覆工裏の防水シートと吹付コンクリートの間に設置される薄い不織布層の通水性が周辺地盤の間隙水圧分布に大きな影響を与えることが明らかとなった.覆工背面にある不織布層の通水性を高くし,湧水圧を制御するためのバルブのような機構を付け加えることで湧水圧制御型トンネルが実現できるものと考えられる.