講演情報

[P050C]高性能イオン交換体を用いたモバイル型レアメタル回収システム開発 (3) 実装を見据えた複合型陽イオン交換体の大粒径化と基礎物性評価

○谷澤 那由太1[修士課程]、大岡 飛翔1、新井 剛2、山田 彰一3、日向 敏夫3 (1. 芝浦工業大学院、2. 芝浦工業大学、3. 有限会社ケミカル電子)

キーワード:

イオン交換、陽イオン交換樹脂、レアメタル回収、めっき排水、回収装置

めっき工程からの排水に含まれるNi(II)およびCu(II)の効率的な回収には、回収効率、処理量、維持管理の容易さを兼ね備えたイオン交換法が有効である。筆者らは、これらの金属イオンを高効率に回収することを目的にモバイル型レアメタル回収システム開発を進めている。これまでの研究成果から、本システムには高速通液に適した複合型陽イオン交換体(SiSCR)が適していることが示された。しかし、SiSCRを本システムに実装するためには、操作性や流動性に適した粒径の最適化を検討する必要がある。そこで本研究では、250~300 µmのSiSCRの合成を行い、高速通液でのカラム試験によりNi(II)およびCu(II)の動的な吸着・溶離挙動を評価した。本研究の結果からSiSCRを大粒径化してもNi(II)およびCu(II)の破過・溶離挙動に顕著な変化は確認されず、回収率も90%以上を維持した。これらから、SiSCRは大粒径化によっても吸着・溶離性能を損なわず、モバイル型レアメタル回収システムに実装可能な吸着材であることが示唆された。