講演情報

[P058C]WebGISツールを活用した日本における岩石風化促進の簡便な二酸化炭素除去ポテンシャル評価

○中村 風五1[修士課程]、何 徳平2、佐藤 努1、竹田 宜人1、荻野 亮介1、当真 要1、中垣 隆雄3 (1. 北海道大学、2. 国土防災技術株式会社、3. 早稲田大学)

キーワード:

風化促進、二酸化炭素除去、ポテンシャルマップ、GIS

カーボンニュートラルに向け、砕いた玄武岩を農地や鉱山廃水に散布する岩石風化促進(ERW)が注目されている。これは、風化した岩石から溶出した陽イオンが大気中のCO2を海洋に長期的に貯蔵する技術である。CO2除去が低コストで可能であり、再放出リスクが低い利点があるほか土壌健全性向上などの相乗効果も期待できる。 ERWの社会実装には、多様なステークホルダーの協力が不可欠で、技術認知度向上と導入検討を促す情報提供が課題である。この課題を解決するため、筆者らは日本におけるERWのCO2除去ポテンシャルと経済性を簡便に評価できるWebGISツールを開発しており、本発表ではERWポテンシャルマップwebGISツールの開発状況と機能を紹介する。 本ツールは、ERWに活用可能な岩石種の採石場マップ、岩石種ごとのCO2除去効率、工業プロセスの活動度あたりの排出量・単価をweb上で統合することが目的である。本ツールの利用により、導入を検討する者が現場でのERW導入の実現可能性と有用性を容易に検討できるようになり、技術普及に向けた重要な一歩となる。今後は、岩石種の拡充、散布場のさらなる特性反映を検討していく。