講演情報

[P073C]Niファイトマイニング実用化に向けたウンリュウヤナギのNi蓄積能力の評価

○竹之内 堅斗1[修士課程]、佐藤 かさね2、菅原 一輝1 (1. 北九州市立大学、2. 株式会社本田技術研究所)

キーワード:

ニッケル、ファイトマイニング、超蓄積植物、カドミウム

ニッケル(Ni)は、リチウムイオン電池の正極部分等に用いられ、代替不可能な金属資源の一つであるため、今後Niの需要量は増加すると予測され、経済的に価値の高い金属資源の一つである。本研究では国内におけるNiの回収方法として、植物が持つ元素吸収・蓄積作用を利用して金属資源を回収する技術(ファイトマイニング)に着目した。ファイトマイニングにはNiを高濃度で蓄積する超蓄積植物が必要だが、国内に存在するのはわずか3種のみであるため、環境に応じた施用のための植物種の選択が困難である。そこで、本研究ではファイトマイニングに適用可能な新規Ni超蓄積植物の発見を目的とし、カドミウム(Cd)蓄積植物に着目した。植物のCd輸送経路はNiの輸送にも用いられるため、Cd蓄積植物は選択的にNiを吸収・蓄積することが期待される。本研究ではCd蓄積植物であるウンリュウヤナギ(Salix matsudana var. tortuosa)を用いたNi吸収試験を行い、植物体中のNi濃度をICP-AESで分析することでNi蓄積状態を評価し、その吸収挙動および存在状態について報告を行う。