講演情報

[P075C]吸着層工法における吸着材の性能評価手法の標準化:JIS A 1291の制定とその検討経緯

○西方 美羽1[博士課程]、加藤 智大2、森本 和也1、井本 由香利1、高田 モモ1、勝見 武2、肴倉 宏史3、乾 徹4、保高 徹生1 (1. 産業技術総合研究所、2. 京都大学、3. 国立環境研究所、4. 大阪大学)

キーワード:

吸着層工法、標準化、バッチ吸着試験、カラム吸着試験

トンネル工事等の建設現場では、基準値をわずかに超過するひ素やフッ素などの自然由来の有害元素を含む掘削土等が生じることがある。これらの掘削土等の低コスト・低環境負荷な対策方法のひとつが吸着層工法である。吸着層工法は掘削土等による盛土の下部に吸着層と呼ばれる、吸着材と透水性の高い土壌の混合層を敷設することで有害元素の拡散を防ぐ手法であり、北海道新幹線の建設に伴い発生した掘削土等にも適用されている。工法に使用される吸着材は長期間、性能を維持していることが求められるため、一般的な性能評価手法である、吸着材と有害元素を含む溶液を1回だけ接触させるバッチ試験による評価では不十分ではないかとの課題があった。そこで、2019年から産総研を中心に吸着層工法に使用される吸着材の性能評価方法の標準化に向けた取り組みが実施され、2025年3月にJIS A 1291 「吸着層工法における吸着性能の試験方法―第1部:バッチ試験、第2部:カラム試験」が公開された。本発表では、標準化された性能評価方法の概要や、試験方法の標準化に向けて実施された検討内容および標準化のプロセスについて紹介する。