講演情報

[P089C]溶銅中からの鉄の酸化除去

○渡辺 俊介1[修士課程]、三木 貴博1 (1. 東北大学)

キーワード:

銅、鉄、精錬、酸化鉄

不純物Feが混入したCuスクラップの純Cuへの効率的なリサイクル方法の開発が求められている。伸銅品生産におけるCuスクラップの原料利用は、電気銅生産プロセスにおける転炉での冷材としての利用と比較して、エネルギー・コストの両面で優れている。本研究では不純物Feが混入したCuスクラップの伸銅品原料としての利用に向け、溶融CuからのFeの酸化除去可能性の調査を目的として、MgO坩堝を用いた溶融Cu-Fe合金の酸化実験を行った。縦型電気抵抗炉を用いてFe濃度の異なるCu-Fe合金を溶解し、CuOを酸素源として添加してFeの酸化実験を行った。実験後のFe, O濃度はそれぞれICP-AESと赤外線吸光法で分析し、SEM-EDSで酸化生成物と坩堝の観察を行った。合金中初期Fe濃度が低いほど実験後Fe濃度が低く、Fe除去率は大きかった。また、SEM-EDS分析により、Cu表面に浮上した固体酸化鉄とMgO坩堝中へのFeOの固溶が確認できた。固体酸化鉄と共存する溶融Cu中Fe, O濃度の平衡関係を計算により求め、実験によるFe, O濃度と比較した。その結果、MgO坩堝へのFeOの固溶によって溶融Cuからの脱Feが促進されたことが示唆された。