講演情報

[P091C]アミド-ピリジン系化合物を用いた白金族金属の選択的沈殿分離プロセスの構築

○權藤 勘太1[修士課程]、藏薗 友暉1、松岡 光昭1、村山 憲弘1、鈴木 智也2、成田 弘一2 (1. 関西大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:

アミド-ピリジン系化合物、白金族金属、沈殿分離、リサイクル、湿式処理

白金族金属の中でも、Pt, Pd, Rhは自動車排ガス浄化用触媒への需要が高い。しかし、それらの一次資源は特定の国に偏在しており、そこからの生産量も少ないため、白金族金属を含む廃製品からのリサイクルが積極的に行われている。リサイクルにおける代表的な分離精製法として、溶媒抽出法があるが、多量の可燃性有機溶媒の使用により環境負荷が大きいという課題がある。そこで、低環境負荷で高効率に白金族金属を分離回収できるプロセスの開発が求められている。
 我々は、アミド基を有するピリジン誘導体が白金族金属の塩化物錯体と特異な難溶性化合物を形成することを利用して、沈殿法による白金族金属の相互分離を試みている。本研究では、アミド-ピリジン系沈殿剤として、ピリジン-2,3-ジカルボキサミドに着目し、Pt(IV), Pd(II), Rh(III)を含む混合溶液におけるそれらの白金族金属の沈殿性について検討した。具体的には、沈殿形成におよぼす塩酸や塩化物イオン濃度の影響について調べた。得られた結果から、沈殿剤の再利用を可能とする白金族金属の選択的沈殿分離プロセス構築を試みた。