講演情報

[P094C]ノーリアを用いる水溶液からのAg(Ⅰ)の回収におよぼす溶液pHの影響

○酒井 優真1[修士課程]、松岡 光昭1、工藤 宏人1、村山 憲弘1、鈴木 智也2、成田 弘一2 (1. 関西大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:

ノーリア、銀、還元剤、湿式処理、リサイクル

当研究グループは、ラダー型環状有機オリゴマーであるノーリア(固体粉末)を用いて、水溶液からAu(Ⅲ)のみを選択的に還元回収できることを明らかにしてきた。展開研究として、同じ貴金属の一種であるAgにも着目し、ノーリアがAg(I)に対しても還元回収能を示すことがわかっている。Ag(I)を含む硝酸溶液にノーリアを加えて溶液pHを塩基性にすることにより、還元された金属Ag粒子として回収できる現象を確認している。しかし、Ag(I)回収におよぼす溶液pHの影響や、その回収メカニズムについては不明な点が多い。
 本研究では、ノーリアを還元剤として用いて、Ag(I)を含む硝酸溶液からのAg(I)の還元回収能について検討した。具体的には、溶液pH を酸性から塩基性まで変化させ、各pHでのAg(I)の回収率、ならびに回収されたAg化合物の構造や形態について詳しく調査した。得られた一連の結果から、ノーリアを用いたAg(I)の還元回収プロセスの構築を試みた結果を報告する。