講演情報
[P095C]低品位アルミニウムドロスの無害化、減容化および高純度ゼオライト原料化を目指した湿式処理プロセス
○長谷川 立樹1[修士課程]、豊桑 智也1、高木 笙1、松岡 光昭1、村山 憲弘1、平木 岳人2 (1. 関西大学 、2. 東北大学)
キーワード:
アルミニウムドロス、アルカリ溶融、無害化、減容化、資源化
アルミニウムドロスとは金属Alの製造・再生工程で生じる有害な副産物であり、そのほとんどが鉄鋼業で利用されている。一方、ドロスに含まれる金属Al含有率が30 mass%以下の低品位ドロスは、Al2O3やMgAl2O4、AlNを主成分としながらハロゲン化物等を比較的高濃度で含むため、処理が困難であり利用価値がない。本研究ではドロスの無害化と減容化、すなわち有害成分の金属AlとAlNを、Al2O3やMgAl2O4と共に全てNaAlO2に変換し、それを水に溶かして有害物固体を減容化させるために、組成の異なるドロスに対してアルカリ溶融と水および酸による二段階浸出で全溶解を試みた。得られた水浸出液は高純度のNa[Al(OH)4]溶液であり、これをゼオライト合成のAl源に適用することを検討した。ドロス中の全てのAl化合物がアルカリ溶融によってNaAlO2に変換され、水浸出操作でAl成分が全て抽出できた。浸出残渣は主にMgOであり、極微量のTiやFe等の酸化物を含んでいた。これを酸浸出することでドロスをほぼ全溶解できた。また、水浸出液を原料に用いた水熱合成により、高純度の4Aゼオライトを合成できた。
