講演情報

[2401-09-04]松田産業におけるLIBリサイクルの取り組み

○荻田 浩介1[博士課程] (1. 松田産業株式会社)
司会:淵田 茂司(東京海洋大学)

キーワード:

リチウムイオン電池、リサイクル、物理選別、熱処理、排ガス処理

リチウムイオン電池(LIB)は、ポータブルデバイスや電気自動車(EV)などの分野で広く利用されており、その需要は急速に拡大している。一方、LIBに含まれるLiやCoなどのレアメタルは、埋蔵量の少なさや偏在性の高さから、天然資源だけでは供給不足に陥るリスクがある。持続可能な資源利用の観点から、LIBリサイクルの重要性は極めて高い。
松田産業(株)は、太平洋セメント(株)と共同で、セメント製造プロセスを活用したLIBリサイクルプロセスを開発した。このプロセスは、LIBパック解体によるベースメタルおよびプラスチック資源回収、熱処理による無害化、物理選別によるベースメタルおよびレアメタル回収が主な特徴である。特に、熱処理プロセスでは、LIB内部の電解液が分解する際に発生する有害なフッ化水素ガスをセメントに吸収させる仕組みを採用しており、これにより排ガス処理設備が不要となる独自の技術を実現している。また、物理選別では、破砕、分級、磁力選別、比重選別を組み合わせることで、高効率な金属回収を可能にしている。本講演では、これらのLIBリサイクルに関する技術開発の取り組みについて紹介する。