講演情報

[2501-08-03]銅精鉱品質向上を目的としたカラム精選浮選条件の検討

○濱中 優貴1、佐藤 玄汰1、佐藤 尚也2、雉子谷 東1、高次 晃一郎1 (1. 三菱マテリアル株式会社、2. MM Copper Corporation)
司会:晴山 渉(岩手大学)

キーワード:

浮遊選鉱、カラム浮選、銅、製錬忌避元素、不純物除去

銅製錬において原料の品質制御は安定操業のために極めて重要である。例えば、曹長石や緑泥石のような脈石鉱物に由来するAl2O3とMgOは銅精鉱に含まれる典型的な高融点化合物である。スラグ中の高融点元素や化合物の濃度が増加すると、溶融スラグからスピネル結晶が析出し、溶融スラグ・マット界面に中間層を形成することで、スラグとマットの分離性が悪化し、銅マットへの銅移行率の低下の原因となる。黄銅鉱や斑銅鉱のように異なる化学組成の銅鉱物が混在する場合、銅精鉱の銅品位が一定であったとしても、銅鉱物種の存在比の変化により、銅精鉱中の脈石割合は変化する。つまり、同一鉱山であっても、採掘箇所の違いによって銅精鉱中の脈石割合が急激に変動し得るが、山元操業の中で正確な銅鉱物種と比率の把握や鉱石性状に即応した操業指針の変更は困難である。 本研究では、銅鉱物種に影響されることなく、銅精鉱中のAl2O3、MgO濃度を低く維持する浮選条件を見出すことを目的として、実験室規模のカラム浮選装置を用いて、運転パラメータの検討を行った。その結果、バイアスを0.01~0.015cm/sに制御することで、銅の実収率低下を抑えつつ、銅精鉱から脈石を効果的に除去できることを見出した。