講演情報

[3101-07-05]褐炭層中の微生物による二酸化炭素のバイオメタン化に関する室内検証試験

○玉村 修司1、村上 拓馬1、猪股 英紀1、佐藤 聖1、三上 一成2、青山 秀夫2、富山 眞吾3、五十嵐 敏文1 (1. 幌延地圏環境研究所、2. UBE三菱セメント株式会社、3. 北海道大学大学院工学研究院)
司会:濱中晃弘(九州大学)

キーワード:

褐炭、メタン、二酸化炭素、メタン菌

炭層中のメタン生成アーキア(メタン菌)によるメタン生成を人為的に促進し,炭層メタンの生産量を増加させる試み(MECBM:microbially enhanced coalbed methane)が近年注目されている。幌延地圏環境研究所では,北海道北部の天北炭鉱小石露天坑の褐炭層を対象に,2021年・2023年度に大気中の放射性炭素(¹⁴C)を含む二酸化炭素溶液を注入する現場試験を実施した。試料水中のメタンの¹⁴C濃度が上昇する結果が得られたことから,注入された二酸化炭素が炭素源となり,バイオメタンが生成された可能性を示唆した。これを裏付けるための室内試験をアクリル製の密閉容器を用いて行った。褐炭の有無,褐炭や地下水中の微生物の有無,二酸化炭素の同位体組成,重水(D2O)添加の有無により計13条件で試験を実施した。特に褐炭および地下水の両方に微生物を含む試験系では,13CO2やD2O添加系でメタンの炭素および水素同位体比が上昇し,二酸化炭素のバイオメタン化が確認された。本発表では,これら室内試験の詳細を報告する。