講演情報

[3108-12-03]ネイチャーポジティブに向けた休廃止鉱山管理のためのデジタルツイン技術の検討

○浜口 怜子1[学士課程]、大塚 尚広1、保高 徹生2,1、山縣 三郎3、黒嶋 章太3、新開 啓3、岡田 夏男1、大友 陽子1、川村 洋平1 (1. 北海道大学、2. 産業技術総合研究所、3. 三菱マテリアル株式会社)
司会:清水賀之(イタスカジャパン)

キーワード:

デジタルツイン、ネイチャーポジティブ、3Dガウシアンスプラッティング、3Dモデリング

近年、自然環境の回復を重視するネイチャーポジティブ(NP)の考え方が注目されており、鉱山開発・管理において自然資本の評価・回復の両立は急務である。一方、鉱山管理範囲は広域にわたり、現場状況を迅速かつ継続的に把握することは困難であった。本研究では、現場(フィジカル空間)をデジタル上(サイバー空間)で再現するデジタルツイン技術を適用し、鉱山の管理におけるNPに資する自然資本評価への活用可能性を検討した。 北海道内の休廃止鉱山の堆積場を対象として、ドローンで取得した空撮写真からStructure from Motionにより点群データを生成し三次元モデル化、その正射変換によるオルソ画像を作成した。さらに、フォトリアリスティックな描画と自由視点での観察が可能な3D Gaussian Splattingによって高精細な三次元モデルを構築し、自然資本状況を確認した。これにより、当該技術が、人による現地目視確認に代替し得る手法としての有効性が示された。三次元的な可視化と情報統合により、鉱山の自然資本状態を客観的に把握可能な技術基盤が構築され、NPへの貢献が期待される。