講演情報

[3410-16-04]休廃止鉱山における自然災害時の環境影響評価

○新開 啓1[博士課程] (1. 三菱マテリアル株式会社)
司会:有馬孝彦(北海道大学)

キーワード:

休廃止鉱山、坑廃水、環境影響評価、レジリエンス、リスク管理

本報告では、秋田県に位置する休廃止鉱山において、2022年に発生した豪雨災害を契機に、坑廃水の流出が河川環境に与える影響を評価し、災害時における最適なリスク管理体制の構築について検討した。従来の設備強化に加え、想定外の自然災害に備えた運用面での対応が求められる中、処理水や殿物の流出が環境に及ぼす影響を定量的に評価し、リスクの大きさに応じた優先順位付けを行った。その結果、環境影響が最も大きいリスクは「殿物流出」、次いで「処理原水流出」であることを特定し、これらのリスクを抑制するための運用手法として、ピットの緊急抜出・中和設備の活用や、処理所放流口での緊急中和の有効性を確認した。本報告は、休廃止鉱山における災害レジリエンス強化と持続可能な環境保全の両立に向けた実践的な知見を提供するものである。