講演情報
[3410-16-05]吉乃鉱山堆積場における植生及びその成立要因
○山路 恵子1、土山 紘平2、松代 雄太1、谷内 美月1、春間 俊克3、盧 星燕1、田村 憲司1、瀬元 祐希4、濱井 昂弥4 (1. 筑波大学、2. 産業技術総合研究所、3. 森林研究・整備機構 森林総合研究所、4. エネルギー・金属鉱物資源機構)
司会:中村謙吾(埼玉大学)
キーワード:
鉱山跡地、植生、土壌環境
過去の緑化記録がある吉乃鉱山堆積場を対象に、現在の植生や土壌、定着植物の状況を把握することで、植生の成立要因を明らかにすることを目的とした。2006年に施工された箇所を対象に植生調査を実施した結果、植被率が最も高かった植物はススキであり、次にヨシであった。樹木にはアカマツやイタチハギが確認された。緑化植物であるクリーピングレッドフェスク、ヨモギの植被率は低かった。土壌断面調査の結果、覆土の表層にはススキが生成した、気相率が大きく有機物量が多いA層が確認された。ススキによる土壌生成は他の植物の定着を助長したと考えられた。A層の下層には排水不良の還元環境であるBg層が確認され、ススキやアカマツの根の発達はBg層では確認されなかった。Bg層は酸素不足に加え交換性Al濃度が高く、Feも吸収されやすい環境であることから、ススキやアカマツの根はBg層に伸長できなかったと考えられた。実際、ススキやアカマツ、ヨシの根はBg層の影響を受けAl、Feを高濃度蓄積していたが、これらの植物は根に金属元素を蓄積しても生育できる耐性機構を有していることから、本環境に適応し植生を発達させたと考えられた。
