講演情報
[A-38]外来ボルバキア起因の母性効果によって引き起こされる胚発生阻害
◯陰山 大輔1、西出 雄大1、渡部 賢司1、畠山 正統1、レノズ フランソワ1 (1. 農研機構・生物研)
キタキチョウの細胞内共生細菌ボルバキアを、カブラハバチの幼虫に移植すると、その世代でボルバキアは増殖するが、次世代には伝わらない。ところが興味深いことに、ボルバキアが伝わらなかった次世代の胚発生が全く進まない。ボルバキアが移植された個体の生育には目立った影響が見られないことから、ボルバキアの爆発的増殖、いわゆる敗血症のような現象ではなく、生殖・発生への世代を越えた影響であると考えられる。本講演では、これと同様の現象が、カブラハバチのみならず、カイコおよびチャバネアオカメムシの幼虫にこのボルバキアを移植しても起こることを報告する。また、チャバネアオカメムシおよびカブラハバチを材料に、この現象の仕組みを紐解くための取り組みを紹介する。
