講演情報
[B-41]コクヌストモドキを用いた研究室系統と野外系統の飛翔行動の比較
◯曽根 蒼太1、宮竹 貴久1 (1. 岡山大院・環境生命)
昆虫は、地球上の半分以上の種数を誇るほどに繁栄している。その要因の一つとして、翅の獲得と、その翅を利用した飛翔移動が挙げられる。一方で、昆虫では同じ集団内に飛翔活性が高い個体や、低くて定住する個体が混在する。これは飛翔多型と呼ばれ、多くの昆虫種で確認されている。コクヌストモドキTribolium castaneumは、体長が約3~4㎜ほどの甲虫で、世界中に分布する貯穀害虫である。これまで本種では、歩行による移動が主とされていたが、最近、飛翔による活発な分散を行うこともわかってきた。先行研究では、本種の飛翔における環境的要因や生理的要因の影響について調査しているが、本種の飛翔行動の詳細や、個体差および多型性について調べた研究はない。そこで本研究では、研究室で長年累代飼育されてきた系統と野外で採集された複数の系統を用いてコクヌストモドキの飛翔行動について比較を行った。その結果、特定の系統において特徴的な飛翔傾向がみられた。本発表では、コクヌストモドキにおける飛翔行動の違いについて考察する。
